ヨガが、ダイエットや健康促進効果があることはよく知られています。このヨガの効果に加えて、「ストレスの低下」「睡眠の質の改善」「疲労軽減」効果もヨガにあることもわかってきています。オハイオ州立大学の神経科学・心理学教授ジャニス・キーコルト・グレーザー氏の研究によると、ヨガを行うと疲労感を感じづらく、ストレスの低下や睡眠の質が改善されることを示しています。 今回は、このオハイオ州立大学の研究内容についてまとめてみました☆
ヨガで「ストレス低下」「睡眠の質改善」「疲労軽減」効果を研究結果から実証
オハイオ州立大学の神経科学・心理学教授ジャニス・キーコルト・グレーザー氏の研究では、ヨガをする人としない人を比べると、ヨガをする人の方が、疲労感を感じづらくて元気な人の割合が多く、ストレスの低下や睡眠の質が改善されたことを明らかにしています。
掲載誌
このジャニス・キーコルト・グレーザー(Janice Kiecolt-Glaser)氏の研究内容は「Journal of Clinical Oncology」に発表されています。
対象者
ヨガを実践したことのない乳癌克服後の患者200名 2グループ
100名はその後もヨガを実践しない
残り100名は週に2回、90分間のヨガレッスンを3か月受け、DVDを自宅に持ち帰って家でも実践する
研究結果
ヨガを実践したグループは治療終了から3ヶ月後の報告で、ヨガを実践しないグループに比べ、疲労を感じずに、元気だとする人が多かった。
研究の前後の血液検査結果が示す証拠
ヨガを3ヶ月実践した後では、3つの炎症マーカー値がいずれも10~15%低下していた。ヨガは乳癌克服後の患者の炎症度を低下させることが示された。
研究考察
ヨガがなぜ乳癌克服後の患者の炎症を低下させるのか、はっきりとはわかっていませんが、ジャニス・キーコルト=グレーザー教授によると、ヨガの瞑想的な性質はストレスにとても効果的である点と、ヨガをすると運動量が増えるため、睡眠の質も高くなる点。この2つの要点が合わさって、炎症と疲労が軽減すると説明しています。また、ヨガでは集中と呼吸によってストレスに対処する事を学ぶので、ヨガをやめても数か月はこの効果が持続する事も明らかにしています。
ジャニス・キーコルト=グレーザー教授によると、炎症と疲労の軽減や睡眠の質の向上は、ヨガを始めた全ての人に見られる変化であり、ヨガを行う頻度が高ければ高いほど、良い結果が得られるとも述べています。
まとめ
この研究結果から、ヨガは「ストレスを低下」させ、「睡眠の質を改善」し、「疲労を軽減」することが明らかになっています。
慢性的な疲れに悩んでいる方や、睡眠の質を改善したい方はヨガを試してみる価値はありそうです。
私の通っているLAVAで最近、「至福の睡眠ヨガ」というレッスンがスタートしています。このレッスンだけでなく、他のレッスンでも「睡眠の質を改善」できると思いますが、「至福の睡眠ヨガ」について少し説明します。
「至福の睡眠ヨガ」は、「スムーズな入眠」と「深い眠り」を実現するために、姿勢と呼吸に着目し、至福の睡眠へいざなうことを目的に、最適なヨガポーズと呼吸のタイミングの組み合わせを試行錯誤し、完成に至ったそうです。興味がありましたらぜひレッスンをお試し下さい。
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